妊娠中の入院生活というのは、想像していたよりもずっと時間が長いような短いような。
特に今回のように〈絨毛膜下血腫〉による切迫流産で安静が必要となると、
ほんのわずかな体調の変化や、出血の色や量にまで心が揺さぶられる。
「赤ちゃんの心臓、止まってないよね?」
そんな思いが何度も胸を埋めた11月。
ここでは、その上旬から下旬にかけての出来事を、
今の私が少し深呼吸しながらまとめておきたいと思う。
🩸 11/9 すべては“つーっ”という感覚から始まった
家でテレビを見ていたとき、突然“つーっ”と流れ落ちるような感覚があった。
嫌な予感がしてトイレへ駆け込むと、本当に出血していた。
驚いて病院に電話すると「すぐ来てください」と言われ、急いで旦那に連絡。
そのまま診察へ連れてってもらった。いったん帰宅はできたものの、
翌日の検診で 絨毛膜下血腫3cm と診断され、出血も続いていたため即入院となった。
こうして私の11月は、一気に“病室の時間”へと切り替わった。
🗓 深夜3時の出血と、揺れる心
入院した直後は、ほぼ毎晩のように出血が続いた。
しかも 夜中の3amごろ、なぜか決まったように。
便器が真っ赤になり、そのたびにナースコール。
看護師さんが飛んで来てくれて、そして心音のエコーそしてすぐ診察。
こんなに出血して大丈夫なのか…看護師さん達もトイレの便器が真っ赤になっているのをみてびっくりしている様子で不安になる。
- 色:赤
- 量:便器が真っ赤になるぐらいの量
日中は何もないのに、夜になると突然の出血で目が覚める。
「またか…」と毎日肩が落ちる日々、
「これ以上悪化しませんように」「今日こそは出血しませんように」と毎晩願った。
🩸 11月16日:大量出血と、ふらつく足
この日の朝は、明らかに“いつもと違う”。
ナプキンでは追いつかないほどの大量出血が続き、
看護師さんが車椅子で診察台まで連れて行ってくれた。
自分でもふらふらするほどの量で、正直怖かった。
エコーでは、血腫が8cmに拡大。
まだ17週。
つわりもあったりなかったりする時期で、
歯を磨いている時に右のお腹が“びきーっ”と痛み、その夜は腹痛も続いた。だからこんなに出血したの?と思うと
その後、つわりでお腹に力が入ることさえこわくなってしまった。
🌖 それでも一週間ほど経つと、少しずつ見えてきた変化
あの大量出血の日を境に、
一週間ほど経った頃から、ようやく “出血量が減る日” が出てきた。
本当に小さな変化だけど、
私にとってははっきりと“希望の光”に見えた。
🗓 11月25日〜29日:少量の出血と、“ガッツポーズしたくなる日”
この時期、明け方2〜3時ごろに少量の出血が続いた。
量は以前より明らかに少ないものの、
「早く血を全部出し切って、赤ちゃんにスペースをあげたい」
そんな気持ちがよぎった。
お腹の張りはときどき。
軽度の腹痛も断続的にあった。
- 量は以前より“少し軽くなった感じ”
- 色は茶色〜暗赤色へ
便器が真っ赤にならないだけで、気持ちの負担が全然違う。
ナースコールも押さなくなった。
そして──
出血ゼロの日が続いた。
これは本当に嬉しかった。
出血していないときは、
トイレでこっそりガッツポーズをしたくなるくらい嬉しくなる。
たぶん、してたと思う。
けれど、先生にエコーで見てもらうと、血腫はやっぱり 8cm厚み2cmのまま。
症状は改善してるのに、画像は変わらない。
そのギャップに心が揺れやすい時期だった。
ほんの少しだけ“退院”の二文字が頭をよぎった。
「今日は出血しなかった」
それだけで、こんなにも心が軽くなるんだと実感した日々。
📝 入院生活で感じたこと
出血するたびに心が沈み、
止まると安心し、また揺れる。
この振り幅の大きさは、本当にジェットコースターみたいだった。
🌿 さいごに
もし今、同じように絨毛膜下血腫で不安な妊娠生活を送っている方がいたら、
どうか無理をしないで、ひとつひとつ乗り切っていきましょう。
出血があっても、
血腫が大きくても、
しかも妊娠周期が中期に入っていたとしても
それでも医師曰く赤ちゃんは影響はないらしく、確かに育ち続けてくれるそうです。
私もまだ道の途中だけれど、
毎日 “今日を無事に終えること” を目標に過ごしている。
あなたの不安も、少しでも軽くなりますように。

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